ダージリンについて

ダージリン・ティーは、インド北東部西ベンガル州北部のダージリン地方で生産される紅茶の総称です。時に「紅茶のシャンパン」とも呼ばれ、セイロンのウバ、中国のキーマンと並び世界三大銘茶と称されています。
紅茶の中でも特に香りを重視され、ストレートティーで飲まれることが多いです。ダージリンが強い香りを持つのは、寒暖の差の激しい標高の高い山地で生産されているためです。セカンドフラッシュではマスカテルフレーバー(マスカットフレーバー)と呼ばれる特徴的な香りの顕著なものが上質とされます。マスカテルフレーバーの香気成分の生成には茶葉に対するウンカの吸汁が関与するとされ、セカンドフラッシュが摘まれる時期にもっとも多く発生します。
紅茶は一般に茶葉を完全に酸化発酵させたものですが、ダージリン地方の春摘み茶(ファーストフラッシュ)には軽発酵で、緑茶に近いものも少なくありません。 現在市場に「ダージリン」の名称で出回っている茶葉は実際の生産量(全紅茶の2%程度がダージリンと言われている)よりかなり多く、ダージリンの名前を騙った偽物やほんの少量しかダージリン紅茶が含まれていない劣悪品の類が出回っていると思われる。


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